「世界津波の日」制定10周年 稲むらの火に学ぶ!現地体験ツアー
2025年10月25日 16時45分
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県民に防災意識を高めてもらおうと「稲むらの火に学ぶ!現地体験ツアー」がきょう(25日)広川町の稲むらの火の館で開かれ、県内外からおよそ30人が参加しました。
これは11月5日の「世界津波の日」制定10周年を記念して和歌山県と広川町が主催して開いたものです。
催しでは、広川町日本遺産ガイドの会の語り部、熊野亨(くまの・とおる)さんが「梧陵の心を伝えます〜防災の原点がここにある〜」をテーマに講演しました。
稲むらの火の逸話で知られる濱口梧陵は、安政の南海地震による津波で壊滅的な被害を受けた村の年貢対策とがれき対策のため、私財を投じて村人堤防を作ったことなどを地図や写真を交えながら分かりやすく説明しました。

参加者は館内を見学した後、フィールドワークとして熊野さんの解説を聞きながら堤防や梧陵らが開いた耐久社を訪れました。

稲むらの火の館を初めて訪れたという参加者は「知識として知っていましたが、話しを聞いたり現地を見学できてよかった」と話して防災の意識を高めた様子でした。