田岡前市長退任、4期16年/新宮市
2025年10月30日 17時12分
政治
4期16年にわたって、新宮市長をつとめた田岡実千年(たおか・みちとし)前市長64歳の退任式が、きのう(29日)、新宮市役所別館大会議室で行われました。

式典では、まず、合併で今の新宮市になって20周年を紹介する映像が上映され、そのほとんどにかかわってきた田岡氏の功績を振り返りました。
このあと登壇した田岡氏は「市民の皆さんに力をいただき、優秀な職員とともに市政にあたってきた。議会とは、時に対峙(たいじ)することもあったが、ともに新宮市のために進んできた。毎日が幸せだった」と話しました。そして、「家族には、特に妻には、いろいろ苦労をかけた」と話した際には、様々な思いがこみ上げたのか、言葉に詰まる場面がありました。
その後、参加者らと記念撮影をし、職員に花束を贈られた田岡氏は、多くの人々に感謝の言葉を述べながら会場をあとにしました。

田岡氏は、新宮市出身で、大阪芸術大学を卒業後、写真店経営や、毎日放送の契約カメラマンなどを経て、2009年の市長選挙で初当選し、4期16年にわたり、市長をつとめました。そして、任期中の今年6月、「がんが見つかり、手術など、治療につとめているが、市長を続けるには、体調面で不安がある」として、今期限りでの引退を表明していました。