串柿の玉すだれ、山里彩る/和歌山・かつらぎ町
2025年11月9日 11時57分
社会
かつらぎ町では、正月の鏡餅(かがみもち)に飾る縁起物(えんぎもの)の串柿(くしがき)作りが最盛期を迎えています。串柿は、皮をむいた柿を竹串に通し、縄(なわ)を使って家の軒先(のきさき)にすだれ状に吊るして乾燥させたもので、正月には鏡餅や橙(だいだい)と一緒に飾られます。
かつらぎ町の四郷(しごう)地区は、日本一の「串柿の里」として知られ、40戸あまりの農家で全国の9割以上の串柿を生産しています。地区では、農家の軒先に吊るされたオレンジ色の玉すだれが、山あいの里を鮮やかに彩っています。
串柿には「一人一人が皆幸せに」という願いが込められているということで、生産農家によりますと「今年は天候に恵まれ、質量ともに上々」ということです。
かつらぎ町の串柿は、来月(12月)20日頃から西日本を中心に出荷されるということです。