「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県の資産家の男性を殺害した罪などに問われた元妻の裁判の控訴審での初公判が、来月８日に大阪高等裁判所で開かれることになりました。

元妻の須藤早貴（すどう・さき）被告２９歳は７年前、和歌山県田辺たなべ市の資産家野崎幸助（のざき・こうすけさん）、当時７７歳を殺害したなどとして殺人の罪などに問われていました。

去年１２月の１審判決で和歌山地裁は須藤被告に無罪を言い渡し、多額の遺産を相続できるなど殺害の動機になり得る事情はあったものの、合理的な疑いが残ると指摘したほか野崎さんが誤って大量の覚醒剤を摂取した可能性も捨てきれないとしました。

裁判で検察側は無期懲役を求刑し、判決後、控訴していました。

須藤被告は別の男性から現金およそ２９８０万円をだまし取った詐欺事件で懲役３年６カ月の実刑判決が確定しています。