運営資金1億円横領認める、信組元店長の男/和歌山
2025年11月13日 19時16分
事件・事故

串本町にある漁業協同組合系の金融機関の営業店から、1億円あまりを着服したとして、業務上横領の罪に問われている元店長、新田博志(にった・ひろし)被告45歳は、きょう(13日)、和歌山地裁田辺支部で開かれた初公判で、起訴内容を認めました。

起訴状によりますと、新田被告は、9月12日、勤務するなぎさ信用漁業協同組合連合会・串本営業店で保管中だった運営資金のうち、現金1億600万円を、私的に使用する目的で店から持ち出し、横領したとされています。

検察側は、冒頭陳述で、新田被告は、偽造した定期貯金証書を顧客に渡し、預かった金を勝手に使っていたと指摘、信用組合の支店から問い合わせを受けたため、営業店の金庫から、運営資金を持ち出し、顧客に返済、また、私的にも使用したと述べました。検察側はまた、今後、新田被告を追起訴する予定があると明らかにしました。