クマの痕跡確認されず、紀伊風土記の丘/和歌山
2025年11月13日 19時36分
社会

和歌山市の県立紀伊風土記(きいふどき)の丘の公園内で、黒い野生動物が目撃されたことを受けて、きのう(12日)、職員らが、現地で確認作業を実施しましたが、クマの痕跡は確認されませんでした。ただし、念のため、公園内への立ち入り禁止措置は継続し、1週間程度、センサーカメラを設置して、観察を続けることにしています。

和歌山県立紀伊風土記の丘資料館

これは、おととい(11日)午後5時頃、和歌山市岩橋(いわせ)の県立紀伊風土記の丘の園内を散歩していた市民から、「修復古墳付近で、体長1メートルくらいの黒色系の体毛を持つ野生動物を目撃した」という情報が寄せられたもので、園では、クマの可能性があり、危険と判断し、資料館以外の園内への立ち入りを禁止しました。

そして、目撃情報が寄せられた翌日のきのう午前、和歌山市や海南保健所、それに、紀伊風土記の丘の職員らで、現地の確認作業を実施しましたが、クマが出没すれば発見されるはずの足跡は見つからず、現場では、イノシシの足跡が確認されました。クマの体毛やふんなども見当たりませんでした。

ただし、紀伊風土記の丘では、引き続き、資料館以外への立入禁止措置を継続することにし、今後の対応は、改めて、ホームページなどで公開するとしています。

県立紀伊風土記の丘は、国の特別史跡「岩橋千塚(いわせせんづか)古墳群」の保全と公開を目的とした公園と資料館で、古墳のほか、移築民家や植物園もあり、散歩やジョギングなどで、日常的に訪れる人が多い場所で、付近には住宅もあります。