柔道の岸野文音が銅、東京デフリンピック/和歌山
2025年11月16日 22時26分
スポーツ
聴覚障害者による国際スポーツ大会「東京デフリンピック」はきょう(16日)、東京武道館などで行われ、柔道で女子52キロ級の岸野文音(きしの・あやね)が銅メダルを獲得しました。岸野は、和歌山県出身の23歳で、この大会で日本勢のメダル第1号となりました。
生まれつきの難聴で、軽い知的障害という、二つの障害を乗り越えた銅メダルに、岸野は「ひと言では言えないくらいうれしい。メダルを取ることで勇気を伝えられたら良かった」と手話で感慨を示しました。
父親の勧めで、小学2年から柔道に取り組み、現在は、障害者雇用で働きながら、今大会に向けて追い込んできました。3位決定戦は、序盤に大腰(おおごし)で技(わざ)ありを奪い、続けて得意とする背負い投げで合わせ技一本を奪いました。そして、「最後は背負い投げで決めると思っていた」と喜びを表しました。