大桑文化奨励賞、桂枝曾丸さんら表彰/和歌山
2025年11月18日 18時47分
教育 社会

大桑文化奨励賞の表彰式が、きょう(18日)、和歌山市内で行われ、受賞者に賞状や賞金などが贈られました。

表彰を受ける桂枝曾丸さん(写真右)

大桑文化奨励賞は、大桑教育文化振興財団が、和歌山県にゆかりがあり、文化や芸術の分野で貢献があった人を讃えているもので、今年度は、和歌山市出身の俳人で文筆家の堀本裕樹(ほりもと・ゆうき)さん51歳と、和歌山弁落語などを通して、地元で活躍し、社会貢献活動にも尽力する和歌山市出身の落語家、桂枝曾丸(かつら・しそまる)さん57歳が受賞しました。

2人には、財団の大桑弘嗣(おおくわ・ひろつぐ)理事長から、賞状と賞金の目録が手渡されました。

受賞講演する堀本裕樹さん

受賞した2人は、理事・役員らを前に講演し、堀本さんは、ふるさとの自然を描写した「紀の国の水澄みて、杉澄みまさる」と自身の句を紹介し、「後世に残るような、よい句を詠んでいきたい」と結びました。また、桂枝曾丸さんは、紋付姿で特設の高座に上がり、感謝の言葉を述べたあと、古典落語の「紀州」を披露しました。

受賞高座で古典落語を披露する桂枝曾丸さん

大桑教育文化振興財団では、このほか、文化財保護や文化活動を行う団体に支援金を贈ったほか、学校や幼稚園、子ども園に図書を寄贈したり、奨学金を贈るなどの活動も行っていて、これらの目録の贈呈式もあわせて行われました。