日中対立、和歌山にも影響、「両国冷静に」と知事
2025年11月18日 18時48分
政治
「台湾有事」を巡る高市総理大臣の国会答弁を巡って、X(旧ツイッター)に「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」と投稿し、日本政府が抗議する事態に発展した、中国・在大阪総領事の薛剣(せつ・けん)氏について、和歌山県の宮﨑泉知事は、けさ(11月18日)の定例記者会見で「パンダの交渉などで交流してきたが今回は別問題。投稿にびっくりしている」と語り、日中両政府に冷静な対応を求めました。
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和歌山県は、中国の山東省・四川省との間で友好県省関係をそれぞれ締結していて、双方の観光や経済、青少年交流などの分野で協力と交流を促進することにしています。

薛剣氏は、在大阪総領事就任後、和歌山県にもたびたび訪れていて、知事との懇談や、県と中国の友好イベントへの出席などを行っています。
宮﨑知事は、薛剣氏のXの投稿について驚きを示すとともに、日中両政府の冷静な対応を求めました。
また、この問題をきっかけに、中国外務省が治安の悪化を理由に日本訪問の自粛を国民に呼びかけたことについて、宮崎知事は「県内でも既に若干のキャンセルが出ている」と明らかにした上で「今後の観光への影響を懸念している」と述べ、観光への影響について注視する考えを示しました。