ドローンで被害把握訓練、巨大地震備え/和歌山・すさみ町
2025年11月20日 19時12分
政治 災害・防災

南海トラフ巨大地震による津波被害が想定されるすさみ町で、ドローンで沿岸地域を撮影して被害の状況を把握する防災訓練が行われました。

すさみ町の海岸沿いは、切り立った崖が続いていて、地震や津波で道路が寸断されれば被害状況の把握が困難になります。そのため、南海トラフ巨大地震を想定したきょう(20日)の訓練は、ドローンを飛ばして、負傷者や、撤去が必要な漂着物がないかなどを速やかに確認する狙いで行われました。

訓練では、カメラを搭載したドローンが、地上100メートルほどまで浮上し、すさみ町の南部から隣の串本町まで、およそ11キロの沿岸を20分ほどかけて往復しながら撮影しました。そして、映像は、インターネットのサイトでリアルタイムで共有され、参加者が、パソコンやスマートフォンで受信したほか、防災拠点となる道の駅には、すさみ町の職員らが集まって、スクリーンに映った国道や漁港の様子を確認していました。

町の担当者は、災害が起きた「直後から被害状況を共有するのが使命だ」と話していました。