和歌山市の60代女性、金塊で高額詐欺被害
2025年11月20日 20時28分
事件・事故

和歌山市内に住む60代の女性が、厚生労働省や警察官を名乗る電話で、犯罪への関与を疑われ、総額1800万円近くの金塊を騙し取られました。和歌山北警察署が、特殊詐欺事件として捜査しています。

和歌山市の60代の女性の自宅に、先月(10月)中旬、厚労省の職員を名乗る電話があり、保険証の不正使用を疑われ、「身に覚えがない」と伝えると、大阪府警に転送され、警察官を名乗る人物に、今度は詐欺事件への関与を疑われ、口座や残高などについて聞かれました。

このあと、やり取りはSNSとなり、「資産を調べる」として、口座の現金を金塊に換えるよう指示され、女性は、指定のショップでおよそ1760万円分の金塊を購入、自宅前に紙袋に入れて置くよう指示され、その通りにすると、30分後にはなくなっていたということです。

その後、返金すると言われた日になっても入金はなく、相手と連絡も取れなくなったことで、不審に思い、警察に届けました。

警察では、「資金調査」などを理由に、お金を振り込ませたり、回収したりすることは絶対にないとして、そのような電話があれば詐欺を疑い、指示に従う前に、確認するよう注意を呼びかけています。和歌山県警が開設している確認用の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤルは、0120・508・878です。「これは・わなや」と覚えて確認しましょう。