和歌山電鉄・猫の駅長ニタマ死去
2025年11月21日 18時25分
社会
交通
和歌山電鉄は、たま駅長に継ぐ二代目の猫の駅長として親しまれてきたニタマが、昨夜(11月20日)遅く、死去したと発表しました。
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ニタマは、2010年3月に岡山市で生まれたとされるメス猫で、生後2か月のころ、岡山市内で車にひかれそうになっていたところを近所の主婦に助けられました。
主婦が和歌山電鉄を運営する岡山電気軌道の社員と知り合いだったことがきっかけで、岡山電気軌道に引き取られ、地元のアイドル猫として人気を集めたのち、高齢となった初代・たま駅長の後継として、2012年、和歌山電鉄に異動となり、伊太祈曽(いだきそ)駅の駅長に就任しました。
たまが2015年に死亡したあと、貴志(きし)駅の駅長に就任したのを契機に出世を続け、マネージャー駅長や執行役員ウルトラ駅長などを歴任しました。
そして2021年には、和歌山県知事から、たまに続いて勲侯爵「わかやまでナイト」の称号を受け、翌2022年に社長代理に就任しました。
和歌山電鉄によりますと、ニタマは先月(10月)下旬から食欲が落ち、今月(11月)4日から駅長業務を休んで療養に当たっていましたが、20日の午後11時半頃、息を引き取ったということです。
小嶋光信(こじま・みつのぶ)社長は「日々の働きぶりは本当に健気で、私たちに喜びと誇りを与えてくれた。心より感謝の念を捧げ、安らかな眠りをお祈りする」とコメントし、 後日、社葬を行う考えを示しました。