紀の川市、高額療養費の支給不足判明/和歌山
2025年11月25日 18時54分
政治 福祉・医療

紀の川市は、きょう(25日)、国民健康保険事業の高額療養費について、算定に誤りがあり、支給金額に不足があることが判明したと発表しました。市では、正しい方法で再度算定し、支給不足となっている世帯に対し、追加支給するとしています。

市によりますと、世帯の高額療養費の算定時に、医療費の本人負担がない福祉医療助成対象者を含めていなかったため、誤りが生じたとしています。算定時には、福祉医療助成対象者についても、本来の自己負担額を含める必要があり、正しい算定を行った結果、高額療養費の支給額が不足している世帯があることが
わかったものです。追加支給の対象は、124世帯770件で、支給額は、あわせておよそ490万円となります。

市では対象世帯に対し、今回の件に関する通知書と追加支給の申請書を速やかに発送し、支給手続きを行うとしています。

なお、対象期間は、2019年4月から今年(2025年)1月診療分までとしていて、これについて、市では、再算定に必要な診療報酬明細書の保存期間が5年間ということを鑑み、確認可能な最大限の期間を対象としたと説明しています。今年2月診療分以降については、正しい算定を実施しているということです。

市では、高額療養費だけでなく、国民健康保険制度全般について、職場での情報共有の徹底や専門的スキル習得のためのマニュアルなどの整備を進め、再発防止に努めたいと話しています。