和歌山文化協会は「第67回文芸まつり」の入賞作品を発表し、きょう(11/29)、表彰式で100人が表彰されました。

これは、毎年、この時期に開いているもので、今年で67回目です。
選考は、俳句、短歌、川柳、詩、散文の5つの部門で募集し、高校・一般の部と小学生・中学生の部で、あわせて1950作品の応募があり、このうち、ちょうど100の作品が入賞しました。

森本光子(もりもと・みつこ)会長は、挨拶の中で、「和歌山も人数が少なくなって、さみしくなっているが、夜のイルミネーションで、なんとか明るくしていきたい」と述べました。

そして、きょう行われた、高校生・一般の部の表彰式では、各部門の講評も行われ、審査員が入賞作品から浮かぶ情景などを伝えていました。
このうち、テレビ和歌山賞を受賞した、「先生みんなわたしのことを『おばけ』『おばけ』っていいにくる」を書いた和歌山市の森教二(もり・きょうじ)さんは、かつて小学校の教諭をしていたときの体験を作品にしました。

左腕に大やけどをした1年生のA子ちゃんに、同級生が「おばけ」とはやしたてることがありました。森さんは、「もし、A子ちゃんが上級生から「おばけ」と言われたら、みんなA子ちゃんの味方になってくれますか」と問いかけました。すると、「全員が『かかっていっちゃる』との返事が返ってきて、その後、A子ちゃんに「おばけ」という子どもはいなくなった」と言います。
さらに、2年生に持ち上がって、女の子の世話をしたBくんに、保湿クリームのふたを開けて手渡したのは、やけどを負ったA子ちゃんだったということです。
森さんは、「2年間で、最初と最後の出来事が一番濃い。特に、最後の2月の冷たい水で手を洗ったBくんの姿が一番印象に残っている。素直な生き方をして育っていってほしい」と語りました。