国民参加の森林(もり)づくりシンポジウム
2025年11月29日 16時29分
イベント

来年11月(2026年)に和歌山県で開催される、第49回「全国育樹祭」の1年前キックオフイベント「国民参加の森林(もり)づくりシンポジウム」が、きょう(11月29日)和歌山県民文化会館で開催されました。この行事は全国育樹祭の開催機運を高めるとともに、森林や木とのかかわり方を考え、国民参加の森林(もり)づくりを進めていこうというもので、およそ300人が参加しました。
シンポジウムでは、まず、教育評論家の尾木直樹(おぎなおき)さんが「自然教育の魅力~AI時代に育む力」と題して基調講演が行いました。尾木さんは自身の経験も交え「緑育はとても大切、自然と向き合った教育は子供たちの心を豊かにする。達成感もあり自己肯定感が高まる。人間らしく子供を健全に育てる。」と森林での学びの大切さなどを話しました。

尾木直樹さんの基調講演


このあとパネルディスカッションも行われ、森林教育分野で積極的に活躍されている5人(和歌山大学観光学部 教授 大浦由美(おおうらゆみ)さんをコーディネーターに、マルカ林業株式会社 山林部 課長 浦西大樹(うらにしだいき)さん、和歌山県森林インストラクター会会長・NPO法人 根来山げんきの森倶楽部 事務局長 岡田和久(おかだかずひさ)さん、めぐみと森のようちえんの運営団体・manma place (マンマプレイス)共同代表 佐道匡子(さどうまさこ)さん、三重大学学長補佐・教育学部 教授 平山大輔(ひらやまだいすけ)さん)が「これからの森林教育~子どもたちの心に森を育てる~」をテーマに意見を交換しました。

パネルディスカッション


第49回「全国育樹祭」は、「“育てて使おう 地球に優しい 緑の資源“を大会テーマに、来年11月7日・土曜日に田辺市の新庄総合公園で「お手入れ行事」、翌11月8日・日曜日には、白浜町の白浜会館で式典行事が開かれ、皇族殿下のお言葉を頂くほか、緑化功労者への表彰などが行われます。このほか関連する行事として、11月7日には、上富田町の南紀の台ホールで育林交流集会が、田辺市の県立情報交流センター「Big・U」では全国緑の少年団活動発表大会が、11月7日・8日は、白浜町の旧・南紀白浜空港跡地で森林・林業・環境機械展示実演会が予定されています。