ハリケーン被害のジャマイカへ日赤和歌山の医師2人を緊急派遣
2025年12月4日 18時58分
災害・防災 福祉・医療

日赤和歌山医療センターは、ことし(2025年)10月末にハリケーン「メリッサ」の暴風雨で甚大な被害を受けたジャマイカへ男性医師2人を緊急派遣し、現地での医療支援にあたることになりました。

きょうの出発式のもよう(12月4日・日赤和歌山医療センター)

派遣されるのは、日赤和歌山医療センター救急部・集中治療部副部長の益田充()(ますだ・みつる)医師と、感染症内科部副部長 兼 国際医療救援部の小林謙一郎()(こばやし・けんいちろう)医師の2人です。

ジャマイカへ緊急派遣される益田医師(右)と小林医師(左)

国連広報センターによりますと、ハリケーン「メリッサ」の直撃を受けたジャマイカ、キューバ、ハイチの3カ国では500万人以上が被災し、11月8日の時点で少なくとも75人が死亡、77万人以上が避難を余儀なくされています。

住宅や学校、公共施設、医療施設、インフラが破壊され、水や食料、医療の確保が急務となり、とくにおよそ160万人が被災したジャマイカでは、主要な病院が損壊して3000床以上が影響しました。

今回、カナダ赤十字社がジャマイカへ医療チームを派遣することから、日赤にも医療派遣要請があり、和歌山から益田医師と小林医師が派遣されることになったものです。

2人を激励する日赤和歌山医療センターの山下幸孝院長(右)

きょう午後、日赤和歌山医療センターで、山下幸孝()(やました・ゆきたか)院長らが2人を激励し、2人も現地での感染症拡大防止に努める意気込みを語りました。

益田医師があす(5日)から今月(12月)下旬にかけて、続いて小林医師が今月下旬から来年(2026年)2月上旬まで派遣される予定です。