和歌山市善明寺で野生のリュウゼツランの花咲く
2025年12月11日 17時43分
社会
和歌山市善明寺(ぜんみょうじ)の鳴滝川(なるたきがわ)沿いに自生するリュウゼツランの枝先に、黄色い花が咲いているのが確認されました。リュウゼツランの花は数十年に一度しか咲かないとされているほか、通常は冬にはほとんど咲かないともいわれ、大変珍しい光景に地元の人も驚いています。
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善明寺のリュウゼツランは、鳴滝川の土手の斜面に数年前から自生していて、根元から生える沢山の枝のうちの数本が、高さ7メートルほどまっすぐに伸びて、分かれた枝先に葉が茂っています。

地元の人によりますと、台風など暴風雨のあと枝が折れてしまうこともありましたが、しばらくすると枝がまたまっすぐに伸びて元の高さまで戻っていたということです。そして、今月(12月)に入って、てっぺんから少し下の枝先につぼみが膨らみ、そのうち黄色い花が3つほど咲いているのが見えたということです。

この近辺での散歩を日課にしている井谷岩夫(いたに・いわお)さん83歳は「鳴滝川の土手沿いには野生の植物が多く生えていますが、数十年に一度しか花を咲かせないリュウゼツランに出会えるとは驚きです。とても有難い」と話しています。
リュウゼツランの開花は一生に一度とされ、 花が咲いたあとは枯死するといわれています。