和歌山市内に住む60代の男性が、株式投資を勧誘するメールをきっかけに、現金500万円を騙し取られるなど、SNS型投資詐欺事件が相次いでいます。和歌山東警察署や和歌山北警察署が捜査しています。
和歌山市の60代の男性は、投資を勧誘するメールに書かれていたURLをクリックしたところ、有名な資産家のSNSアカウントが追加され、そのアカウントから、株に詳しいという人物を紹介されます。そして、その人物から「今なら優良株を買える。手続きをするので指定の口座に投資資金を振り込んで」と言われ、これを信じた男性は、今月(12月)9日までに、5回に分けて、あわせて500万円を振り込みました。その後、男性は、インターネットで、同様の詐欺事件の記事を見つけ、自身が被害に遭ったことに気つき、警察に届けました。
また、和歌山市内に住む別の60代の男性は、スマホに表示された株式投資の広告バナーをクリックしたことで、SNSグループに招待され、250万円あまりをだまし取られました。男性は、SNSグループ内のメンバーが、利益を出している様子をみて、自分も簡単にお金が増やせると思い込み、株取引アプリをダウンロードしました。そして、アプリのサポートセンターを名乗る女の指示に従い、指定の口座に、5回にわたり、あわせて257万円を送金しました。そして、アプリ上で出た利益を引き出そうとしたところ、先に税金を支払うよう言われ、不審に思って弁護士に相談、詐欺に気が付き、警察に届けました。
警察では、儲け話や投資話をメールやSNSなどで持ちかけられた時は、詐欺を疑い、指示に従う前に、確認するよう注意を呼びかけています。和歌山県警が開設している確認用の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤルは、0120・508・878です。「これは・わなや」と覚えて確認しましょう。