県立医大学生が企画したがん啓発イベント和歌山市で開催/和歌山県
2025年12月13日 15時58分
福祉・医療
社会
がん検診の大切さや健康づくりを発信しようと和歌山県立医科大学保健看護学部の学生らが中心となって企画した催しが、きょう(13日)和歌山市のイオンモール和歌山で開かれました。
「わかい世代!やってみよう健診!まもろう未来!~がん啓発プロジェクトin Wakayama~」をテーマに、行われた催しは県と県立医科大学、それにがん保険などを取り扱う生命保険会社のアフラック生命保険が主催して開かれ、県立医大の学生が企画して県や企業と連携して開くのは初めてだということです。催しでは、がんに関する治療や研究を行い、一般向けの著作も多く発表している、東京大学大学院 医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授の中川恵一(なかがわ・けいいち)さんが「大人も子どももがんを知る講座」として保健看護学部2年の9人の学生やがんに関心のある市民に講演しました。
会場には、県立医大の学生チームが考えたがん啓発のパネル展示や、健康や家族・友人などをテーマにした「なりたい自分」を飾りに書いてもらうクリスマスツリーを設置していて、がんの予防や治療の啓発を市民に紹介していました。またきょう(13日)は、景品が当たるクイズラリーや子どもも学べる人体パズルなどの入場者プレゼントも行われました。
県内では子宮頸がん・乳がん検診の受診率が全国平均を下回っている結果が出ていて、県はおととし(2023年)アフラック生命保険とがん対策や介護、それに健康増進に関する包括連携協定を結んでいることから今回の啓発イベントが企画されました。主催者は「同世代にもっと身近に、がんのことを知ってほしい」と学生たちの取り組みをサポートしていました。

