カイロスロケット3号機・来年(2026年)2月25日午前11時打ち上げへ
2025年12月15日 18時43分
社会

串本町で民間初の小型ロケットによる人工衛星の打ち上げに挑んでいる、東京の宇宙ベンチャー企業・スペースワンは、小型ロケット「カイロス」3号機を、来年(2026年)2月25日の午前11時から11時20分の間に打ち上げると発表しました。

カイロス3号機打ち上げ日程を発表するオンライン会見のもよう(12月15日)

これは、きょう(12月15日)午後、スペースワン社の豊田正和()(とよだ・まさかず)社長らがオンライン会見を開いて明らかにしたものです。

小型ロケットカイロスは、串本町にある小型ロケット発射施設「スペースポート紀伊」から、2024年3月に1号機、12月に2号機が、それぞれ発射されました。

しかし、1号機は速度の不足による打ち上げ直後に飛行を中断して爆発し、2号機は、打ち上げから上空高く上がりましたが、軌道が大きくずれたため、こちらも飛行停止装置が作動して爆発し、いずれも衛星軌道に乗せるミッションは失敗に終わっています。

2号機の失敗からおよそ1年を経て、スペースワン社はさらに改良を重ね、国内の企業や高校、それに台湾国家宇宙センターが作った5基の人工衛星を搭載したカイロスロケット3号機を開発し、2026年2月25日の午前11時ごろ、スペースポート紀伊から打ち上げることになったものです。

スペースワン社の豊田社長は「2号機のケースを踏まえて、一つ一つ慎重に作業を行い、3号機の開発にあたってきた。宇宙の力で社会の課題解決を図るため、地元・和歌山の皆様に愛されるカイロスロケットは、私たちの覚悟そのものだ」と決意を新たにしました。

カイロスロケット3号機の打ち上げは、2026年2月25日水曜日の午前11時から11時20分の間に、串本町のスペースポート紀伊で行われる予定です。当日は、周辺の道路や海域で規制が行われます。