【県議会】JR紀勢線・紀南の駅のバリアフリー化は?
2025年12月15日 18時43分
政治

利用客数の減少が深刻な、JR紀勢線の白浜・新宮間の駅のバリアフリー化について、和歌山県は「国の基本方針に沿ったバリアフリー化への整備が紀南の駅では進んでいない状況だ。エレベーターやスロープの設置など、沿線の自治体と改善策を検討し、JR西日本和歌山支社に申し入れを行っている」と話しています。              

これは、きょう(12月15日)開かれた12月定例県議会で、自民党県議団の佐藤武治(議員の一般質問に、県の赤坂武彦()地域振興部長が答弁したものです。

この中で佐藤議員は、JR串本駅の現状について「大阪方面の1番線は改札口と直結しているが、新宮方面の3番線は跨線橋を渡らなければならず、足の不自由な人や、高齢者、大きな荷物の観光客らが大変な思いをしている。利用促進の観点からもバリアフリー化は必要だ」と指摘しました。

赤坂地域振興部長は「紀勢線の白浜・新宮間の一日あたりの乗降客数は2千人未満で、国の基本方針が示すバリアフリー化を行うべき駅の水準に達しておらず、整備が進んでいない」と認識を示し、県として、エレベーターやスロープの設置を沿線の自治体と連携してJR西日本・和歌山支社に申し入れを行うとともに、今後も駅の利便性向上に向けて、自治体などと連携しながら取り組む考えを示しました。

このほか、きょうの一般質問では、無所属有志の会の小西政宏()議員が医療提供体制の維持などについて、改新クラブの谷口和樹()議員が養育費未払い家庭へのサポートなどについて、自民党県議団の吉井和視()議員が部落差別問題などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。