「強羅花壇」が広川町に高級宿泊施設建設へ/和歌山・東京
2025年12月23日 17時45分
政治 経済 社会

神奈川県箱根町()(はこねまち)で高級宿泊施設「強羅花壇(ごうらかだん)()」を運営する東京都の株式会社強羅花壇は、日本遺産に認定されている広川町西広()(ひろがわちょう・にしひろ)の景勝地「名南風鼻(なばえのはな)()」と、対岸の無人島「鷹島(たかしま)()」に高級宿泊施設を整備運営する優先交渉権者に選定されました。

これは、きょう(12月23日)の定例記者会見で、和歌山県の宮﨑泉()知事が明らかにしたものです。

県では、高級宿泊施設の誘致を強羅花壇に行っていて、ことし(2025年)5月に強羅花壇が広川町を含む県内の各地を視察し、広川町を交えて交渉を重ねた結果、名南風鼻()と鷹島での高級宿泊施設建設のための公募に応募し、優先交渉権者に選ばれました。

宿泊施設の候補地となる町有地は、県立西有田()自然公園内にある38万平方メートルあまりで、日本遺産に認定されていて、縄文時代からの遺跡などが残されています。  

宮﨑知事は「県として大変有難い。景観保護に配慮することを前提にした開発整備を求めたい」と歓迎する意向を示しました。

強羅花壇は、総客室数40室程度の世界最高水準のラグジュアリーサービスを提供する「和」をコンセプトにした高級宿泊施設を建設する予定で、2036年の開業を目指しています。

今後、広川町議会で町有地の売却が承認されれば、県は広川町と強羅花壇との間で進出協定を締結し、建設整備を後押しする方針です。