「林野火災注意報・警報」1月1日から運用/和歌山
2025年12月28日 17時44分
災害・防災

和歌山市など全国の市町村では、来年(2026年)1月1日から、「林野火災注意報・警報」の運用が始まります。

これは、今年(2025年)2月に岩手県大船渡市(おおふなとし)で発生した大規模な林野火災を受け、消防庁が、予防の実効性を高める必要があるとして、全国市町村に通達したもので、和歌山市では火災予防条例を改正し、運用を始めることになりました。

消防庁によりますと、林野火災は、1974年をピークに減少傾向で、去年(2024年)初めて、1000件を下回りましたが、今年は、2月に岩手県大船渡市、3月には岡山市や愛媛県今治市(いまばりし)などで、大規模な林野火災が相次いで発生しました。

また、林野火災は、年間を通じて発生しますが、年明けから大きく増え始め、特に2月から5月にかけて、多く発生する傾向があるということです。そして、出火原因は、たき火や、火入れ、放火など、人的要因によるものが多くなっています。

こうしたことから、林野火災注意報・警報は、気象庁の観測データをもとに、1月から5月の間に、林野火災の危険性が高いと認められる場合に発令されます。

そして、林野火災警報発令中は、民有林や国有林などの指定区域では、火入れやたき火などが罰則付きで制限され、注意報発表中は、火の使用の制限に協力を求められます。

注意報や警報の発令は、ホームページやSNS、消防署での幟旗(のぼりばた)、防災行政無線、消防車両での巡回などで広報されます。