ことし(2026年)鉄道事業を廃止する方針を受け、地元の自治体などが存続に向けて協議している御坊市の紀州鉄道では、昨年末(2025年末)から再び、踏切の不具合による部分運休が発生し、運営する東京の不動産業者は費用が捻出できず、復旧のめどが立たない状況が続いています。
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紀州鉄道は、市内中心部のJR御坊駅と西御坊駅とを結ぶおよそ2・7キロのミニ鉄道で、1両編成のディーゼルカーが往復しています。マイカー利用者が多いことなどが要因で、利用客数の低迷による赤字経営が続いていて、運営事業者は、ことし中の鉄道廃止を念頭に、経営譲渡先を探していますが、いまのところ、手を挙げる企業などはなく、難航しています。
一方、地元の御坊市などは、紀州鉄道存続を話し合う、学識経験者や沿線住民などを交えた協議会を設置して議論を始めています。
関係者によりますと、途中の紀伊御坊駅と終点の西御坊駅までの区間が、踏切施設の故障で昨年末(2025年)から部分運休が続いていて、御坊市中心部の本町(ほんまち)商店街や御坊市役所、日高別院、小竹(しの)八幡神社といった生活や観光の拠点へのアクセスが途絶えている状況になっていますが、運営事業者は踏切施設の修繕に数百万円がかかるとして費用を投下しない方針を示していることから、紀伊御坊・西御坊間の復旧のめどが立っていないということです。
旅行者はSNSで「寺内町(じないまち)を散策しようと思ったが、紀州鉄道が途中で運休していて計画を変更した」と書き込んでいます。
関係者は「踏切故障の原因はメーカーも分からない状況だ。運営事業者は部分運休から全線廃止に持って行く可能性も出てきている。しかし、全線廃止するにせよ、線路や踏切などの撤去で原状復帰には1億円近い費用が見込まれる」と話し、一刻の猶予も許されない厳しい現状を訴えています。