田辺市の資産家死亡、23日二審判決
2026年3月20日 15時49分
事件・事故

2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた田辺市の資産家・野崎幸助(のざき・こうすけ)さん当時77歳が急性覚醒剤中毒で死亡したことを巡り、殺人罪などに問われ一審の和歌山地裁での裁判員裁判で無罪となった元妻須藤早貴(すどう・さき)被告30歳の控訴審判決が23日、大阪高裁から言い渡されます。

犯行に結び付く直接証拠はなく、元妻の犯人性や事件性の有無が争点で、去年12月の控訴審初公判で弁護側は原則として裁判員裁判の判断を尊重するべきだとし、改めて無罪を主張しました。

一審で無期懲役を求刑し控訴した検察側は、新たな証拠や証人を請求したがいずれも高裁に退けられ、即日結審しています。

2024年12月の地裁判決は、被告が野崎さんの死亡により多額の遺産を相続できるなど殺害の動機になり得る事情はあったが、殺害したと強く推認されるものではないと指摘。事件前に「完全犯罪」「老人 死亡」などとインターネットで検索した履歴や、野崎さんの死亡当日に自宅で2人きりだった事情を考慮しても、殺害したとするには合理的な疑いが残るとしました。

その上で、野崎さんが初めて覚醒剤を使用し、誤って致死量を摂取した可能性がないとは言い切れないとして無罪を言い渡しました。