和歌山県・巨大地震動の予測と津波浸水想定を見直し
2026年3月25日 17時03分
政治 災害・防災

和歌山県は、国が示した最新の地震と津波の想定を受けて、地震動の予測と津波浸水想定を見直し、きょう(3月25日)公表しました。

県では、およそ100年周期で発生するとみられるマグニチュード8・7の東海・東南海・南海の3連動地震と、数千年から数万年周期で発生するとみられるマグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震の2種類の地震による、地震動と津波浸水の想定を2013年と14年に公表していて、これをもとに県全体の防災・減災対策を進めてきましたが、去年(2025年)3月に国が公表した最新の推計や、最新の地形データなどを受けて、専門家を交えて想定を見直しました。

その結果、地震動の予測については、3連動地震では県の内陸部で震度5強、中部より南で震度7以上、南海トラフ巨大地震では、沿岸部の広い範囲で震度6強以上、一部の地域で震度7と、県全体で大幅な変化はありませんでした。

津波浸水想定は、3連動地震では、津波の最大の高さが串本町と那智勝浦町で1m高くなったほか、浸水面積は、有田・御坊・田辺・白浜・すさみ・串本の3市3町で増加、和歌山・海南・印南・那智勝浦・新宮の3市2町で減少しました。

到達時間は第一波の最大津波到達時間が串本町で3分遅くなった一方で、和歌山・印南・田辺の2市1町では1分早くなりました。

一方、南海トラフ巨大地震では、津波の最大の高さはすさみ町と串本町で1m高く、新宮市では1m低くなり、浸水面積は有田・湯浅・白浜・すさみ・串本・古座川・那智勝浦・太地の1市7町で増加、和歌山・海南・広川・由良・御坊・新宮の4市2町では減少しました。

到達時間は、津波高1mの到達時間は、串本町で2分、那智勝浦町と太地町では1分それぞれ早くなりました。

定例記者会見での宮﨑知事(3月25日・和歌山県庁)

和歌山県の宮﨑泉知事は「見直し結果に一喜一憂せず、今までと同じように対策を続けて欲しい。自助・共助をしっかり固めて欲しい」と呼びかけました。

県では「見直しを受け、ハード・ソフトいずれも、これまでの対策とそれほど大きな変化はないが、市町村と連携して引き続き広域的に備えていく」と話しています。

その上で、今後、人的・物的被害などの被害想定を公表する予定で、防災・減災対策に活かすとともに、県民への啓発を行うことにしています。