2歳虐待死、トラウマが生んだ連鎖 専門家「医療との関わりを」
2026年8月10日 17時37分
事件・事故
社会
和歌山地裁で先月、20代の夫婦が2歳の娘を虐待して死亡させたとして実刑判決を受けました。
裁判では、母親の幼い頃の心の傷や、父親がネグレクトを受けて育ったことが明らかにされました。
専門家は、虐待を受けた人は子育てで深刻な問題を抱えることが多いと指摘していて、医療が関わる仕組みが必要だと訴えています。
判決などによりますと、母親の平菜々美(たいら・ななみ)被告27歳と父親の晴流(はる)被告26歳は、おととし、2歳の長女流菜(るな)ちゃんを虐待して外傷性ショックで死亡させました。
菜々美被告は幼い頃、親から顔立ちをののしられ続けた過去が流菜ちゃんの顔を見るたびにフラッシュバックして、怒りがわき上がるようになったと法廷で証言しました。
また、晴流被告は親が家におらず、自分が下のきょうだい4人の面倒を見て生活に苦しんでいたということです。
裁判所は先月の判決で、2人に拘禁刑8年を言い渡しましたが、子どもの精神医学に詳しい福井大学の杉山登志郎(すぎやま・としろう)客員教授は「刑罰だけでは虐待の連鎖は止められない」と指摘していて、心の傷を抱える親への支援が必要だと訴えています。