海保・下里観測所、最後の一般公開、来春閉所/和歌山・那智勝浦町
2026年9月13日 14時03分
災害・防災 交通 イベント

来年(2027年)3月末で閉所する那智勝浦町にある海上保安庁の下里(しもさと)水路観測所で、きのう(12日)、最後の一般公開が行われました。水路記念日の関連イベントとして行われたもので、70年を超える歴史や観測装置に触れた参加者からは、名残を惜しむ声が上がりました。

観測所は1954年に設置され、当初は船の航行に必要な、地磁気や天体の観測を行ってきました。また、1982年からは、レーザーを空に照射し、人工衛星に反射して戻ってくる時間から列島の位置を正確に計測する観測を行い、データは、海図を作る基盤となりました。

下里水路観測所は、現在、国内唯一の水路観測所ですが、新たな施設ができたことなどから、年内での観測終了と来年3月末の閉所が決まっています。

この日の一般公開には55人が参加し、夜には、レーザーを照射する実演があり、夜空へ緑色の光が延びると「わー」「きれい」など、感嘆の声が上がっていました。友人と訪れ、閉所予定を知った三重県紀宝町の64歳の女性は「一生懸命働いてくれている人がいるのに寂しい」と話していました。