行方不明の高齢者早期救助で嘱託警察犬に感謝状
2021年8月25日 19時03分
社会
その他
今月(8月)8日、自宅を出たまま行方不明となった和歌山市内の高齢者の女性を早期に発見し無事に救助したとして、和歌山東警察署は、きょう(25日)メスの嘱託警察犬と指導手の女性に、感謝状を贈呈しました。
から感謝状を贈呈される田伏さん(左)とベル号(8月25日・和歌山東警察署).jpg)
人命救助の感謝状が贈られたのは、和歌山県警の嘱託警察犬でメスのラブラドールレトリーバー「ベル号」3歳と、ベル号の飼い主で指導手を務める有田市(ありだし)の田伏和子(たぶせ・かずこ)さん60歳です。
和歌山東警察署によりますと、今月8日の午前0時ごろ、和歌山市有家(ありえ)に住む高齢の女性が行方不明になったと家族から警察に捜索願が出されました。警察官が捜索しましたが女性は見つからず、午前3時40分ごろ、田伏さんにベル号の出動を要請しました。
およそ1時間後に到着した田伏さんは、ベル号に女性のパジャマなどの臭いを覚えさせて女性宅の付近を捜索したところ、およそ10分後の午前5時ごろ、女性宅から南へ150メートルほどの田んぼで女性を発見しました。ケガなどはなく、女性は和歌山市消防局の救急隊に無事救助されました。

田伏さんは「真夏で暑い中心配でしたが、ベル号が早く見つけてくれて命が助かりました。甘えん坊のところもありますが、これからも役に立てるよう頑張りたいです」と話しています。
和歌山東警察署の出納延計(すいどう・のぶかず)署長は「夜中の出動要請にもかかわらず来てくれて、スピード発見という大変驚くべき功労です」と話し、ベル号に副賞として、犬用ジャーキーの詰め合わせをプレゼントしました。