和歌山市・中央卸売市場が学校給食に熊野牛など特産食材を提供
2021年10月27日 17時33分
政治 教育 社会 イベント その他

和歌山市の中央卸売市場が、市立小学校と中学校の子どもたちに美味しい国産ブランドの魚や肉を給食で味わってもらおうと、食材の提供を行っています。

熊野牛のビーフシチューを食べる5年生の児童ら(10月27日・和歌山市立加太小学校)

これは、新型コロナウイルスの影響を受けた国内の農水産品の販売促進を支援する農林水産省の緊急対策事業を、和歌山市が活用して取組んでいるものです。

ビーフシチューを盛りつける担任

きょうは、和歌山市立加太(かだ)小学校の児童53人分の給食に、中央卸売市場から提供された、県内産熊野牛(くまのぎゅう)A4ランクのロース肉や肩ロース肉で作ったビーフシチューが出され、5年生の児童は「パンに合う。肉がやわらかくてめっちゃうまい」と話していました。

熊野牛について説明するカネナカ水産の中井社長

食事の合間には、肉を仕入れた中央卸売市場のカネナカ水産の中井一統(なかい・かずのり)社長が熊野牛について児童に説明し「熊野牛は和歌山県が一生懸命ブランド化に取組んでいます。酪農家やお肉屋さんが手間をかけて売っているので値段は高いですが、皆さんもいつか自分で熊野牛を食べることで、多くの人に広めてもらえたら嬉しいです」と呼びかけました。

加太小学校の岩本校長

加太小学校の岩本浩志(いわもと・ひろし)校長は「給食を通じて良い食材を児童に知ってもらえる事は大変嬉しいし、有難い」と話していました。 

このあと、和歌山市立の小・中学校には、和歌山市で水揚げされた天然ハモや、那智勝浦町(なちかつうらちょう)や愛媛県宇和島市(うわじまし)で水揚げされたマグロなどが提供されることになっています。和歌山市中央卸売市場では「子どもたちに地域の地場産品への理解を深めてもらうとともに、家庭でも積極的に採り入れてもらえたら」と話しています。