御坊市の紀州鉄道で「税の作文列車」出発進行
2021年11月15日 17時34分
教育 社会 交通 イベント

今年度(2021年度)の「税についての作文」の優秀な作品を列車内に掲示した「作文列車」が、きょう(15日)御坊市(ごぼうし)の紀州鉄道で運行を開始し、出発式が開かれました。

三橋華紗さんの合図で出発する「税の作文列車」(11月15日・御坊市薗・紀州鉄道西御坊駅)

これは、御坊税務署と管内の納税協会などが、新型コロナの影響で表彰式が開けなかった代わりに、紀州鉄道の協力で去年(2020年)から始まった取組みで、国税庁による中学生と高校生の「税についての作文」に応募した御坊・日高地域の生徒の作文の中から上位に入賞した作文を車内に掲示し、漢字で税と書かれたヘッドマークを付けた「作文列車」として運行するものです。

作文列車のテープカット

きょう午後、御坊市薗(その)の紀州鉄道・西御坊(にしごぼう)駅で作文列車の出発式が開かれ、大阪国税局長賞を受賞した、由良(ゆら)町立由良中学校3年の三橋華紗(みつはし・かずさ)さんや、御坊納税協会の吉田擴(よしだ・ひろむ)会長らがテープカットで祝い、三橋さんの合図で列車が出発しました。

作文を朗読する三橋さん

これに先だって、三橋さんが自らの受賞作文を朗読したほか、紀州鉄道の職員が三橋さんに制帽や手袋などを渡し、西御坊駅の1日駅長に任命しました。 

西御坊駅の一日駅長に委嘱された三橋さん

三橋さんは「自分の合図で列車が出発したのは、作文が賞に選ばれた以上に驚きました。ニュースで熱海市の土石流災害の復旧作業を見て、税金が少なからず人の役に立っていると感じて作文を書きました」と話していました。   

列車内に掲示された三橋さんの受賞作文

紀州鉄道の「作文列車」は、来月(12月)17日まで運行されます。

ところで、今年度の税に関する作文の県内の応募状況は、すべての生徒に締める応募割合が、中学生は46・5%で21年連続で全国1位、高校生は19・8%で近畿2府4県で1位となっています。