田辺市「弁慶まつり」3年ぶりに開催へ
2022年4月27日 19時09分
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田辺市生まれとされる平安時代の豪傑(ごうけつ)・武蔵坊弁慶(むさしぼう・べんけい)を讃える市民まつり「弁慶まつり」が、この秋(2022年)3年ぶりに開催されることが実行委員会で決まりました。

弁慶まつりは、1987年から始まった市民まつりで、毎年、10月の第一土曜日に、田辺市中心部の扇ヶ浜(おうぎがはま)やアオイ大通りなどを舞台に、よさこい踊りや下駄踊り、物産テント市などが行われるほか、前日・金曜日の夜には、世界遺産・闘鶏(とうけい)神社の境内の特設舞台で、かがり火の炊かれる中、市民から公募で選ばれた主役の武蔵坊弁慶と恋人の玉虫(たまむし)、源義経(みなもとの・よしつね)らが、京の五条大橋での決闘や鶏(とり)合わせの神事、壇ノ浦の合戦で熊野水軍を率いて扇ヶ浜から出陣する様子を熱演する「演劇弁慶伝説」が行われます。最終日の夜には、扇ヶ浜で大小色とりどりの花火が打ち上がる、田辺観光協会主催の田辺花火大会でフィナーレを迎えます。

弁慶まつりは、新型コロナウイルスの影響で、おととし(2020年)と去年(2021年)は2年連続で中止となりましたが、実行委員会が今月(4月)14日に開いた会合で、感染防止対策を徹底し、安全を確保した上で、3年ぶりに開催することを決めたものです。

実行委員会では「3年ぶりの開催に向けて、今後、各部会ごとに最適な感染対策の検討を続け、安全なまつりの開催に努めたい」と話していて、来月(5月)の連休明けには、主役の弁慶・玉虫役の公募を始めるほか、イベントごとの準備を本格的に進める方針です。ただし、今後、新型コロナウイルスの感染状況に変化があれば、開催方法や規模の変更をあわせて検討するとしています。

第34回弁慶まつりは、ことし9月30日と10月1日に田辺市で開催される予定です。