たま名誉永久駅長の誕生日会 今年は雨の中開催
2022年5月1日 10時40分
社会 交通

歌山電鐵の初代ねこ駅長として活躍した「たま名誉永久駅長」の誕生日会が、このほど、紀の川市の貴志川線・貴志駅で行われ、訪れた人たちが、歌でたまの生誕を祝いました。

誕生日会の主役、たまの人形(2022年4月29日・貴志駅)

たま名誉永久駅長は、和歌山電鐵が貴志川線の運行を始めた9か月後の2007年1月から、2015年6月に死ぬまで、貴志駅の駅長を務め、国内にとどまらず、海外でも広く知られる存在となり、和歌山電鐵は、毎年、たまが生まれた4月29日に誕生日会を開いてきました。

今年(2022年)は、あいにくの雨となったため、ホーム脇のたま神社ではなく、改札前で開かれ、ケーキや花かつおが供えられました。

また、去年(2022年)、県の魅力発信に貢献しているとして「県勲功爵(くんこうしゃく)」の称号を与えられたニタマ貴志駅長のレリーフの贈呈式も行われ、正装したニタマ駅長を銅板に刻んだレリーフが、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から、ニタマ駅長と和歌山電鐵の小嶋光信(こじま・みつのぶ)社長に贈られました。

レリーフをはさんで、小嶋社長とニタマ駅長(左)と仁坂知事
ニタマ駅長(左)とレリーフのニタマ

贈呈式では、仁坂知事が「たまの記念すべき23回目の誕生日に、ニタマ駅長に贈るレリーフをお届けに上がりました。もうまもなく、外国人が観光目的で来日できるようになり、たくさんの人がやってくるようになると思うが、貴志川線は沿線住民のものなので、通勤や通学などに大いに利用して、ニタマ駅長に『愛(う)いやつじゃニャー』と言ってもらえるようにしたい」と話しました。

あいさつする仁坂知事

式典を終えた小嶋社長は、ニタマ駅長のコメントを交えて「ニタマ駅長は、『身に余る光栄じゃニャー』『コロナにも負けず、ウクライナが平和になるように祈って、一生懸命がんばりますニャー』と言い、『和歌山電鐵だけでなく、地域を守る公共交通が元気になるようにこれからますます一生懸命がんばるニャー』と言っているので、よろしくお願いします」と述べました。

小嶋社長がコメントを話す間、ニタマ駅長は、何度も大きな声で「ニャー」と鳴き、小嶋社長は「きょうのニタマ駅長は気合が入っている」と驚いていました。