和歌祭開催・四百年記念で「マツケン吉宗公」お国入り
2022年5月15日 17時30分
歴史・文化 社会

徳川家康をまつる、和歌山市の紀州東照宮の例大祭「和歌祭(わかまつり)」が、きょう(15日)行われ、神輿(みこし)や時代行列が賑やかに練り歩きました。

和歌祭の開幕を飾る勇壮な「神輿おろし」(5月15日・和歌山市・紀州東照宮)

和歌祭は、江戸初期の1622年から家康の命日にあわせて毎年5月に行われていて、ことし(2022年)で400年を迎えました。

まつりは、きょう午前8時、家康のみたまを乗せた神輿が男衆(おとこしゅう)に担がれ、紀州東照宮の急な108段の石段を勇壮に降りる「神輿おろし」でスタートしました。

高下駄を履いて子どもをおどかす「百面」

続いて、正午からは和歌山城の周辺で「渡御行列(とぎょぎょうれつ)」が行われ、神輿や山車(だし)のほか、華やかな装束を着た踊りや芸能のグループおよそ1000人が、演舞などを披露しながら練り歩きました。

「所望、所望」のかけ声に合わせて回る「母衣(ほろ)」
「餅搗踊(もちつきおどり)」の鼓の打ち手

渡御行列は例年は、紀州東照宮や和歌浦一帯で行われていますが、ことしは四百年を記念して、和歌山市本町(ほんまち)のフォルテワジマ前から公園前を経て和歌山市役所前まで行列しました。

白馬に乗った徳川吉宗に扮して渡御行列を先導する松平健さん(5月15日・フォルテワジマ前)

さらに、今回は特別ゲストとして、テレビの時代劇で八代将軍・徳川吉宗(とくがわ・よしむね)を演じた俳優の松平健(まつだいら・けん)さんを迎え、吉宗が白馬に乗って渡御行列を先導するアトラクションが行われ、沿道の見物客を喜ばせました。

和歌山城前で沿道に手を振る松平健さん

兵庫県宝塚市から来た女性は「こちらに手を振って笑顔を見せてくれました。優しくて素敵な方でした」と興奮した様子で話していました。

主催者によりますと、今回はおよそ5万人が訪れたということです。なお、きょうは会場の西の丸広場近くで、清涼飲料大手のアサヒ飲料が、参加者に飲み物を配布しました。