湯浅層から複数の恐竜を含む化石のある地層発見
2023年1月20日 17時57分
歴史・文化
社会
和歌山県海南市にある和歌山県立自然博物館はきょう(20日)、去年(2022年)夏に行われた調査で、複数の恐竜を含む脊椎動物の化石がある地層を発見したと発表しました。
県立自然博物館で行われた会見には自然博物館の小原学芸課長をはじめ、
共同調査を行った、「北九州市立自然史・歴史博物館」の御前明洋(みさき・あきひろ)学芸員や「国立科学博物館」の對比地孝亘(ついひじ・たかのぶ)研究主幹が出席し、化石が発掘された地層の重要性について説明しました。
発見された地層は、湯浅層と呼ばれる広川町から湯浅町にかけて広がるおよそ1億3000万年前、いわゆる白亜紀前期のものです。
去年行われた2回の調査では恐竜や脊椎動物の骨や歯など合わせて15点が発見されました。
今回の発掘で見つかった化石は、白亜紀の恐竜イグアノドンや、水中を泳ぐことができるとされているスピノサウルスの歯の化石など合わせて4点のほか、
脊椎動物の骨や歯など15点です。短期間の調査にもかかわらず、
これだけ多くの発見につながる場所は他に例がなく、会見した関係者は大変貴重だと話していました。
県立自然博物館によりますと、これまでに2点の恐竜の歯の化石が見つかっていてますが、今回の発見で6点となることから
今月(1月)31日から3月31日まで県立自然博物館で展示されることになっています。