旧・市民会館活用で和歌山市と業者が基本協定
2024年3月28日 16時54分
政治 経済 社会

旧・和歌山市民会館の活用事業の優先交渉事業者が、きょう(28日)和歌山市と基本協定を締結し、2029年3月のオープンを目指して、本格的に事業がスタートしました。

基本協定締結後の記念撮影(3月28日・和歌山市役所市長室)

和歌山市は、2021年に閉館した旧・市民会館の活用事業の業者を公募し、JLL・ジョーンズラングラサールを代表とする企業グループを、優先交渉事業者に選定しました。

JLLのグループでは、旧市民会館の敷地に商業・飲食施設やナショナルスクール、ホテルやサウナ付き温浴施設などを設置するほか、イベントスペースや川沿いのカフェなども整備する方針です。

きょう、和歌山市役所で、尾花正啓()(おばな・まさひろ)市長とJLLの宮本淳(みやもと・じゅん)()執行役員、それにKEGキャリア・アカデミーの角野寛典(かどの・ひろのり)()社長が、基本協定書に署名しました。

尾花市長は「素晴らしい計画で、今からワクワクしている。和歌山市駅周辺が次のステージへ進む第一歩だ」と強い期待を込めました。

JLLの宮本執行役員は「2029年3月の全面オープンを目指したい。県内や市内の事業者を中心に、商業・物販・飲食テナントへの出店を打診し、新たな賑わいを生み出したい」と語りました。

KEGの角野社長は「国際人材の育成では言葉が一番大事。幼い頃からの外国語教育や、マネジメント能力の高いホテル従業員の育成に頑張りたい」と意気込みを示しました。

旧・市民会館を活用した複合施設は、英語で「絆」や「結び目」を意味する「KNOT()(ノット)」を冠に付けた「KNOT() Wakayama)」という名称で、ホテルやサウナ、DXセンター、サーフショップなども併設される予定です。