和歌山県内の母子家庭・同居人「こどものみ」割合増加
2024年3月29日 20時26分
福祉・医療 社会

和歌山県内のひとり親家庭のうち、母子家庭の同居人が「こどものみ」となっている割合が増えていることがわかり、子どもが病気の時など、ほかの同居人に頼れない家庭が多くなっていることが、和歌山県の調査でわかりました。

県では、県内のひとり親家庭などの生活実態や、福祉施策のニーズなどを把握するため、去年(2023年)8月、和歌山市以外の29市町村で「和歌山県ひとり親家庭等実態調査」を行い、このほど、その結果がまとまりました。

それによりますと、母子家庭では同居人が「こどものみ」と回答した割合が56・3%で、前回の調査を10ポイント近く上回りました。

父子家庭では、父親の父か母が同居する割合が増え、「こどものみ」は31・6%で前回の調査とほぼ同じでした。

また、養育費について「取り決めあり・支払いあり」と回答した割合は、母子家庭はおよそ3割を占める一方、父子家庭は5%にとどまり「取り決め無し」と回答した割合は母子家庭が42%、父子家庭では80%と高くなっています。

県・子ども未来課では「子どもが病気の時など、同居人に頼れない家庭が多くなっている。養育費の取り決めや、支払いの確保が依然として課題となっている」と指摘しています。

調査結果は、県・子ども未来課のウェブサイトで公開されています。