特急くろしお増便も利用は横ばい、2月まで延長へ/和歌山
2026年3月9日 18時25分
経済 交通

JR紀勢線の白浜と新宮の間で去年11月から実施している特急「くろしお」の増便実証実験について、利用者は横ばいの状況であることがわかりました。JR西日本では増便の実証実験を来年(2027年)2月まで延長するとともに、乗り放題の特急券を発売するなどしてさらなる需要の掘り起こしを図りたい考えです。

利用状況を説明するJR西日本和歌山支社の礒川健太郎副支社長(ホテルグランヴィア和歌山)

JR西日本がきょう(9日)午後、実証実験開始から3か月間の利用状況と、今後の取り組みを発表しました。それによりますと、去年(2025年)11月から特急くろしおの平日の運行を1往復増やした結果、1日あたりの利用者数は、
11月は前の年と比べて60人増えましたが、12月は4人、1月は3人の増加に留まりました。
JRでは、増便した列車への利用はあるものの、その多くが前後の列車から移ったとみていて、全体の利用者数はほとんど増えていないと分析しています。こうした状況を受け、JRは国の補助金を活用した実証実験を来年(2027年)2月25日まで延長することを決めました 。JRでは「数字だけを見ると白浜~新宮の単独維持は難しい水準」との厳しい認識を示しつつも、これからの季節の動向や観光プロモーションの効果をあわせて見ていきたいとしています。また、実証実験の終わる来年2月以降については、利用の少ない定期列車の見直しも含め、どの列車を残していくべきか、和歌山県や沿線自治体と議論を深める方針です。また、来月(4月)1日から、白浜・新宮間が1か月間、乗り放題となる「紀南くろしお乗り放題特急券」を発売します。現在、この区間の通勤・通学客で特急を利用する人は少ないとのことですが、定期券と組み合わせて気軽に利用してもらうことで、新たな需要を掘り起こしたい考えです。