南方熊楠賞に近畿大学の野本寛一名誉教授/和歌山
2026年3月19日 17時43分
教育

田辺市と南方熊楠(みなかた・くまぐす)顕彰館は、きょう(19日)、「第36回南方熊楠賞」に、民俗学者の野本寛一(のもと・かんいち)近畿大学名誉教授89歳を選んだと発表しました。授賞式は、5月9日に田辺市で行われます。

近畿大学・野本寛一名誉教授(写真提供・田辺市)

野本氏は、徹底したフィールドワークによる資料収集に基づき、日本各地の生活史や民俗を記録、人々の暮らしや生業が自然環境との関わりの中で営まれてきたことを現場の実態から明らかにしたと評価されました。

受賞した野本氏はコメントで「地球温暖化に連動して、海・山の環境変化が進み、山村・海村の過疎化や少子化が顕著になっている。こうした時代状況なればこそ、熊楠翁(くまぐすおう)のごとき深い思索に根ざした発信力が必要だ」と強調しました。

南方熊楠賞は、民俗学や博物学の独創的な研究で知られる熊楠が生涯を閉じた田辺市で1990年に制定され、自然科学と人文の分野から毎年交互に選ばれていています。

5月9日は、授賞式に引き続き、野本氏による受賞記念講演が行われます。