第36回南方熊楠賞授賞式開催/和歌山県田辺市
2026年5月9日 15時28分
歴史・文化 教育 社会

田辺市と南方熊楠顕彰会が主催する「第36回南方熊楠賞」の授賞式がきょう(9日)午後、田辺市役所1階多目的ホールで開れました。今年は、民俗学を専攻する近畿大学名誉教授の野本寛一(のもと・かんいち)さん89歳が受賞しました。野本さんは、民俗学で最も重要で基礎となる調査研究から得られた環境に視点を置いた研究成果が高く評価されました。受賞した野本さんは「大変重い賞を賜り、己の学問の浅さを痛感させられます。これを機会に、老骨に鞭打って南方熊楠翁の足跡につながるものを残していくのが日本のためだと思います」と挨拶しました。授賞式のあと野本さんは、およそ200人の市民に「樹と森と淵の伝承~環境保全と資源維持への示唆~」と題した記念講演を行いました。

「南方熊楠賞」は南方熊楠の偉業を称え没後50周年の平成2年に制定されたもので、国内外を問わず熊楠の研究対象であった民俗学的分野や博物学的分野の研究に顕著な業績のあった研究者に対し、人文部門と自然科学部門から交互に毎年一人を選考していて、36回目の今年は人文部門からの受賞です。

受賞者の野本さん(写真右)
会場には関係者や市民200人が訪れた
受賞者の野本さん(写真右)