2歳児虐待死、両親に拘禁刑9年の求刑
2026年7月8日 18時02分
事件・事故
和歌山市内で2歳だった長女を虐待した上にけがの治療をせず、去年(2025年)7月に死亡させた罪に問われた、ともに26歳の両親の裁判員裁判の論告求刑公判がきょう(8日)和歌山地方裁判所で開かれ、検察側は両親にいずれも拘禁刑9年を求刑しました。
起訴状などによりますと、母親の平菜々美被告と父親の晴流被告は去年7月上旬までに2歳だった長女流菜ちゃんに和歌山市内の当時の自宅で暴力を加えたうえ、けがにより十分に食事をとることが困難な状態にあっても医師による治療を受けさせず、低栄養状態の流菜ちゃんを外傷性ショックにより死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
今回の裁判では両被告の責任の差と量刑が争点となっていて、検察は論告で、保護責任者であるのに保護すべき被害者を保護しなかったのは両被告同じであり、最終的に2歳児の平均体重の半分ほどと極度にやせた状態であった流菜ちゃんを助ける機会はあったのにもかかわらず保護しなかったという意思決定は強い非難に値するとして、両被告にいずれも拘禁刑9年を求刑しました。
菜々美被告の弁護人も責任の差はないとしていますが、晴流被告の弁護人は死因となる暴行の全ては菜々美被告によるものであり、食事量を減らしたのも菜々美被告の独断であったとして、非難の程度には大きな差があるとしています。
最後に菜々美被告は「私は母親でありながら身体だけでなく、心も傷つけてしまいました。どんな判決も受け入れます」と声を震わせながら話し、晴流被告は「謝っても謝りきれません。一生供養し、償い続けることをこの場で誓います」と反省の弁を述べました。
裁判はきょう結審し、判決は今月(7月)15日に言い渡されます。