「紀州のドン・ファン」遺言、有効確定 「田辺市に全財産」、上告退ける/和歌山
2026年10月4日 11時17分
事件・事故
「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、2018年に死亡した田辺市の資産家の男性が遺産を田辺市に寄付するとした遺言書の有効性が争われた裁判で、最高裁第3小法廷は、有効と認め、親族側の上告を退ける決定をしました。遺産は翌年7月の時点でおよそ15億円で、これで、遺言書を有効とした1審と2審の判決が確定しました。
この裁判は、77歳で死亡した資産家の野崎幸助(のざき・こうすけ)さんの遺言書の無効確認を求め、親族側が起こしていました。遺言書は、2013年2月8日付で、署名に加え「いごん 個人の全財産を田辺市にキフする」などと紙に赤ペンで記されていました。
1審の和歌山地裁は、筆跡や生前の野崎さんが赤ペンをよく使用していた点に加え、長年、田辺市などに寄付してきたこととも矛盾せず、遺言書は本人が書いたと判断し、大阪高等裁判所も支持していました。
野崎さんの死亡を巡っては、元妻が、殺人などの罪で起訴されましたが、1審と2審で無罪となり、検察側が上告しています。
判決を受けて、田辺市の真砂充敏(まさご・みつとし)市長は「遺言書を有効とした判決が確定し、市の主張が認められる結果となりました。引き続き適性な対応に努めてまいります」などとするコメントを出しました。