「世界津波の日」広川町で濱口梧陵をしのぶ「津浪祭」/和歌山
2026年11月5日 18時15分
災害・防災 歴史・文化

国連「世界津波の日」制定のきっかけとなった「稲むらの火」の舞台・広川町()(ひろがわちょう)で、きょう(11月5日)村人を津波から救った濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)()の功績をしのぶ「津浪祭(つなみまつり)()」が営まれ、町民らが玉串を捧げました。

124回目を迎えた「津浪祭」のもよう(11月5日・広川町広)

濱口梧陵は、1854年・安政元年の11月5日、南海地震による津波の襲来を察知し、稲わらに火を放って村人を避難させたとされ、のちに「稲むらの火」の故事として伝えられました。2015年12月の国連総会で、梧陵の故事から津波防災の意識を世界的に高めようと、毎年11月5日を「世界津波の日」と定めました。

広川町では、安政の南海地震から50年後の1903年(明治36年)に津浪祭を開始し、犠牲者を追悼するとともに梧陵に感謝を捧げていて、今回で124回目となります。

「感恩碑」に花を手向ける広川町の樫原淳奈町長

きょう午前11時に広村堤防近くの港で営まれた津浪祭では、広川町の樫原淳奈(かしはら・じゅんな))町長をはじめ、地元の小中学生や町民らが玉串を捧げたほか、梧陵の功績を伝える石碑「感恩碑()」に樫原町長が花を手向けました。

祭司を務めている、広八幡宮の佐々木公平(ささき・こうへい)宮司は「124回も続いていることを誇りに思いたい。祭を通じて、多くの人々に“津波からは走って逃げる“ことの大切さを知ってもらいたい」と話しています。

また、世界津波の日にあわせて、広川町ではきょう、梧陵や防災の資料を展示している「稲むらの火の館」の入場料を無料にしました。